ちさきの目をよく見てみたら
とても綺麗だった。
今まで気がづかなかったな。
さらによく見てみると
瞳の奥に小さなちさきがいた。
重大事件じゃん。なんで今まで気が付かなかったんだ。
僕はちさきが好きなので、ちさきが2人になって嬉しくなった。
小さなちさきだからちぃさきだな。
そう呼びかけるとちぃさきは瞳の奥では喜んでいる。かわいい。
ちぃさきはこっちに向かって何か喋っている。
「……そん…」
なんだろうよく聞こえない。
「………ふぃ……ぃー」
よく聞こえないけれど、引き込まれる感覚がある。なんだろう。
「とぅー……てぃ…ざこ……」
よくわからない言葉を続けるちぃさき。
喋りながら踊っている?歌っているのか?
だんそん…ふぃーざきー…
聞こえてきたけどよくわからんな。
片足で大きく足踏みしながら大きく両手で手招きするように踊りながら歌っている。
耳馴染みがよく僕も口ずさんでしまう。
だんそん…ふぃざきー…とぅーざてぃーさーざこんさ…
だんそん…ふぃざきー…とぅーざてぃーさーざこんさ…
なんだか…吸い込まれていくような…
ニーブラ!!」
瞬間、僕の意識は飛んでいた。
すぐに戻ってちぃさきを見てみると、誰かを捕まえている。
吸い込まれる感覚…小さい人…
もしかしてあれは、僕の目の中の僕…?
よく見ると、ちぃさきが捕まえているのはもう一人の小さなちさきであった。
いや僕じゃないんかい!!!
急なツッコミに本体のちさきが驚いている。
どゆこと?僕の目の中にいたの?
まあいいや。
僕はちさきが好きなので、ちさきが3人になって夢のような気分になった。
これは夢か?